子猫によくある病気

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猫風邪

ヘルペスウイルスや猫カリシウイルス、猫クラミジア、その他の細菌感染をきっかけとした、鼻みず、くしゃみ、目やに、発熱などの症状を指します。人の風邪症状とよく似ているため、猫風邪と呼ばれるようになりました。
子猫は猫風邪にかかりやすく、悪化すると衰弱や鼻炎の慢性化、目やにによる目の癒着などにつながる可能性もあります。早くからワクチンを打ち、室内飼いを徹底して、できるだけ感染を予防しましょう。

嘔吐・下痢

細菌性・ウイルス性の疾患、寄生虫、ストレス、消化不良、激しい気候の変化などによって引き起こされます。脱水・低血糖につながる恐れもあるため、早めに病院を受診して回復を促しましょう。特に子猫のうちは、胃腸がまだ充分に発達していません。ご飯は少量を頻繁に与え、お水も冷たすぎるものは避けてください。

低血糖

嘔吐や下痢のほか、寄生虫・ストレス・感染症により長時間食事がとれない場合にも起こりえます。該当する状態にあり、沈うつや意識消失、痙攣発作などの症状が見られる場合は、急いで病院を受診しましょう。
生後3ヶ月までの子猫は、特に低血糖になりやすいため、注意深く見守ってください。砂糖水を優しく口に含ませる、または歯茎や舌にすり込ませるようにして与えると、ご家庭でも一時的な応急処置が可能です。

異物摂取

猫の舌はザラザラしており、猫自身そのつもりはなくとも、おもちゃやヒモ、ストッキングなどを飲み込んでしまうことがあります。万が一そのような事態に陥った場合は、麻酔を伴う処置や手術を受け、異物を取り除かねばなりません。
猫が興味を持ちそうな物は、あらかじめ絶対に手の届かない場所に置き、しっかりと管理しましょう。猫は高い所にも登れるため、高さだけではない工夫が必要です。

社会化の不足

1歳になるまで充分に遊んでもらえなかった子猫は、コミュニケーションが取りにくい猫に成長してしまいます。社会化の不足は病気ではありませんが、猫と飼い主様が楽しい生活を送るうえで、あまり望ましくありません。
当院では子猫の社会化を正しく促せるよう、子猫塾などでコミュニケーションの取り方などをお伝えしています。猫を初めて飼う方、不安がある方など、ぜひご家族いっしょにお気軽にご参加ください。 

子猫の具合が悪いと感じたときは

獣医師は病気の診断にあたって、これまでの経過を参考にします。子猫の具合が悪いと感じたときは、すぐに症状と日時をメモしておきましょう。動画撮影をすれば、症状と日時の両方が正確に記録できます。その後は症状が悪化する前に、できるだけ早めにご来院ください。