健康診断に引っか
かった時

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健康診断の大切さ

健康診断の大切さ

近年は動物達も高齢化が進んでおり、犬や猫の50%近くは、健康診断で病気が発見されています。シニアの動物達の健康維持には、特に定期的な健康診断が欠かせません。
健康診断と言っても、診察室の中で完結できるような、簡単なもので構いません。頻繁に受診して、疾患の早期発見に役立てましょう。若いうちから年1回、シニアになったら年2回程度の、定期的な受診がおすすめです。
当院では、予防注射と一緒の健診、お誕生日健診など、気軽に受けられる健診を多数ご用意しています。費用や手間もそれほどかかりませんので、ぜひお気軽にご利用ください。

健康診断で引っかかったら?

健康診断で疾患などが見つかった場合は、そのまま診察に進み、生活習慣などのアドバイスをさせていただきます。驚かれることと思いますが、早期に発見できることが多いため、それほど心配はいりません。健康診断の結果やそれに基づく対処に関して、不安や疑問、お悩みがあれば、なんでもお気軽にご相談ください。

病気別の具体的な対処法

健康診断に引っかかったときの対処例として、血液検査でわかる病気とその対処法をご紹介します。

  • 免疫介在性腸炎(IBD)

免疫介在性腸炎(IBD)は、免疫の暴走により起こる、犬の胃腸炎の一種です。超音波エコー・消化管内視鏡にて診断が確定した後は、サプリやビタミン剤、抗生剤、ステロイド、免疫抑制剤などの使用、あるいは低脂肪食やアレルギー食への変更を検討します。投薬のみでは治らないことが多く、長期の通院や食事管理など、繊細な対応が求められます。

  • 慢性腎臓病・蛋白尿

慢性腎臓病・蛋白尿は、どちらも腎機能の衰えを意味しています。食事療法・投薬などで対処しますが、一度衰えた腎機能は元に戻りません。軽度の内に発見し、生活習慣を見直すことが大切です。

  • 胆嚢粘膜嚢腫・胆石症

胆嚢粘膜嚢腫・胆石症は、どちらも胆汁が過剰に濃縮され、健康に害を及ぼす恐れがある状態です。超音波エコーやレントゲンにて診断が確定した後は、低脂肪食への変更、薬剤の投与などを行います。既に嘔吐や下痢、腹痛、黄疸などの症状が出ている場合は、外科手術による摘出も検討しなければなりません。

  • 膀胱結石

尿の中にミネラルが固まった石ができ、血尿や頻尿、排尿痛などの症状が現れた状態です。尿検査や超音波エコーにて診断が確定した後は、石を溶かすサプリや餌の使用、石を取り除く外科手術などを検討します。膀胱炎を併発している場合は、抗生剤や消炎剤の投与も行います。