- HOME>
- 運動習慣
運動習慣の重要性
近年はペットの肥満が増加傾向にあり、動物病院を訪れる動物の約半数が、肥満を指定されるとも言われています。肥満は糖尿病や骨関節疾患、心血管疾患などにつながり、最悪の場合は命をも奪いかねません。
肥満の原因となるのは、餌の種類や量、そして運動習慣です。特に餌の種類や量が変わっていない場合は、運動習慣を見直す必要があります。
おすすめの運動方法
犬と猫におすすめの運動方法は、以下のとおりです。
犬の場合
犬に最もおすすめの運動方法は、飼い主様との散歩です。散歩は心臓に過度の負担をかける恐れが少なく、肥満度の高い犬でも安心して取り組めます。既に散歩をしている場合は、一回の距離を少しずつ伸ばし、運動量を増やしてみましょう。もちろん犬の散歩には、飼い主様やご家族の協力が欠かせません。負担に感じられるかもしれませんが、ぜひ飼い主様も犬といっしょに、健康のための運動に取り組んでみてください。
猫の場合
猫は長時間の運動を嫌いますが、おもちゃでならば楽しく遊んでくれます。紐を生き物のように動かして追わせる、猫じゃらしを使うなどして、積極的に遊びに誘ってみましょう。そうしたものにあまり興味を示さなければ、転がすと餌が出てくるおもちゃなどもおすすめです。特定のおもちゃに飽きてしまった場合は、しばらく間をあけてやると、また新鮮に遊んでくれます。
これらの運動を実践して、適切な運動習慣をつけてあげましょう。
運動習慣につながる「社会化」を
運動への興味や積極性は、動物の性格によって大きく異なります。では、運動好きな子に育て、肥満を予防するには、どうすればいいのでしょうか?
その一つの正解が、幼いうちから共に暮らす人間との付き合い方を学ばせる、つまり適切な「社会化」を促すことです。
充分に社会化された動物は、飼い主と一緒に過ごすことを好み、散歩や遊びの時間が自然と長くなります。反対に、社会化が充分でない動物は、飼い主との触れ合いをあまり好まず、散歩や遊びにも興味や積極性を持てません。こうした内向的な状態は、運動不足につながるのはもちろん、ペットとしての大きな楽しみの喪失でもあります。
動物は人間と違って、よそからの視線を気にして、自発的に行動を変えることはありません。だからこそ、飼い主が積極的に社会化を促し、健康に生きる術、楽しく生きる術を教えてあげる必要があります。
当院では、パピークラスや問題行動カウンセリング、プライベートレッスン、しつけ相談、犬の幼稚園、子猫塾などを通して、動物の社会化を応援しています。「運動好きな子に育てたい」「運動習慣をつけたい」とお考えの方は、ぜひお気軽にご相談ください。